<第四話より>
「っぅ……ごめん、ね……アドナー、ドーヴェ……」
汗も出なくなった身体から、涙がこぼれる。
あたしはなにも出来なかった。あたしはなにも知らなかった。
助けてくれた人はもういない。
守ってくれたふたりは――もう、いない。
その、守ってくれたふたりの力にすらなれず……あたしは。
このまま……動かなく、なる。
「……だけど……さいご、まで……」
あつい。
苦しい。
めのまえが朱く暗くなる。
「ずっと……いっしょ、に……」


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