聖なる歌姫達の加護の元、平和と繁栄を享受するオラトリオン王国。
歌姫は五姉妹。
王国を慈愛で包むのは長女 大地の歌姫 オスティナ。
飛龍騎士団で団長を務め、外敵の侵入を許さないのは次女 炎の歌姫 ラトゥカ。
自由気ままに恋を楽しむ平和の象徴の四女 水の歌姫 ジャニス。
天真爛漫な性格で、国民と歌姫の架け橋の五女 風の歌姫 ミリル。
そして……
その王国を光で照らしているのは三女 光の歌姫 フィーネ。
代々の光の歌姫達が平和の歌を歌い、守護獣と共に国民を安寧に導いてきた。
ここに墓場から蘇る一人の男。
その男の復活と共に、平穏だった王国に影が忍び寄る。
魔物の出現。
蘇った男の目の前で、歌姫の民と魔物の戦いが繰り広げられる。
地平線を埋め尽くす魔物の群れ。
人の軍は奮戦するけれども、魔物の群れに力が及ばず、ついに魔の軍勢は王都に迫る。
人々が邪悪な魔物の群れに飲み込まれそうになったその時、光の歌姫が歌いだした。
歌姫達が呼び出す守護獣が、地を駆け天空を飛翔する。
一瞬にして消滅する魔物の群れ。
その光景を目の当たりにした男は驚愕し、そして考えた。
あのチカラを手に入れれば……。
その男、名はレガート。
貴方は淫魔王のカケラ。過去に光の歌姫に封印された男。
全てを凌辱するために、淫魔王のカケラ……レガートは動き出した。 |